低身長は、まず初めに自分の子供の背が低いことに気づくことから始まります。
生まれた時に小さかったから体質的なものだろう、整列の時にいつも一番前だけどそのうち伸びてくるだろう、両親ともに小さいからしょうがない、思春期がくれば一気にもっと伸びるはず、などと思っていないでしょうか。
低身長は標準身長からどのくらい外れているか、SDという標準偏差で判断します。診断の手引きでは身長が-2.0SD以下の場合、あるいは身長が正常範囲内であっても成長速度が2年以上にわたって標準値の-1.5SD以下であることと記載されています。
自身でSDの評価をすることは難しいかもしれませんが、成長曲線の一番下のライン以下であると成長ホルモン分泌不全性低身長の疑いが強くなります。
低身長の治療は3歳から開始でき、早ければ早いほど身長の伸びが期待できます。逆に思春期に近づけば近づくほど効果は期待できなくなります。
治療に速効性がないため、身長が低いことに気づき早めに相談して頂くことが重要です。
成長ホルモン治療が必要な低身長の診断には成長ホルモン分泌刺激試験(採血)が必要となります。特殊な検査ですが、当院の外来で行うことができます。
当院では200例以上の経験があり、大病院にも劣らぬ実績があります。
乳幼児健診等でスクリーニングを行っていますが、年齢を問わず、少しでも身長に疑問がありましたらご相談下さい。